更新日:2022/07/14

勤務先の形態によっても変わる働き方

介護施設と一口に言ってもさまざまな種類があり、勤務先によって内容も異なります。求められるスキルも違うため、応募する前にどのような違いがあるのかを知っておきましょう。

勤務先の形態によっても変わる働き方

要介護度が高い利用者が多い特別養護老人ホーム

要介護度3以上の高齢者が入居している特別養護老人ホームは身体介護が必要な利用者も多いため、介護の資格が必要です。長期間入居している利用者も多いのですが、比較的症状は安定しているので緊急対応などがなければそれほど忙しくなることはありません。ただし、施設によって規模が異なるため入居している利用者の人数によっては負担が大きくなる場合があります。給与も異なるため、応募する前にしっかりと確認しておきましょう。

種類によって設備も異なる有料老人ホーム

利用者の状況やニーズに応じたサービスを提供する有料老人ホームは、「介護付き」「住宅」「健康型」の3種類あります。種類によって設備や内容が異なります。夜勤の負担も利用者の要介護度に左右されるため、介助が必要な利用者が多ければ負担も大きくなりますし、反対に健康で元気な利用者が多ければ夜勤は見守りが中心となるため負担も少なくなります。

在宅復帰を目指す老人保健施設

老健とも呼ばれる老人保健施設は病院を退院しても自宅での生活が困難だと判断された人がリハビリを目的に入居する介護施設です。ケガや病気から回復していく時期なので注意深く観察する必要があります。体調が急変する可能性も高いので夜勤には介護士だけでなく看護師も配置されており、複数体制で夜勤対応にあたるのが一般的です。
帰宅後の生活を想定した介助を行いますが、1人ひとり状況が異なるためさまざまなケースの対処法を学ぶことができます。

認知症の利用者を支えるグループホーム

認知症の利用者と共同生活を送るグループホームは少人数のユニット制です。利用者の多くは身の回りのことは自分でできますが、認知症ということもあり何が起こるか予測できません。スタッフの人数もそこまで多くなく、1人で夜勤を行うことも多いので介護士としてある程度経験を積んでいなければ難しいでしょう。

日中からそのまま利用できるお泊りデイ

自宅で生活している利用者が入浴やレクリエーション、機能訓練などを行う介護施設です。通所型施設なので基本的には日中のみで宿泊サービスはありません。しかし、日中に利用しそのまま宿泊もできるお泊りデイというものもあります。お泊りデイの利用者は要介護度が低い人ばかりなので負担はそこまで大きくありません。むしろ、他の施設よりも軽めです。「1人夜勤は不安だが夜勤専従として働きたい」という人はお泊りデイの求人をメインに探すといいでしょう。

事前に確認しておこう

勤務先の形態によっても変わる働き方

介護士は勤務先によって業務内容が変わりますがそれは夜勤専従も同様です。各施設の特徴を押さえてから応募するようにしましょう。夜勤専従の求人が比較的多い、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、お泊りデイを例に挙げて詳しく説明していきます。

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