更新日:2022/07/08
健康に働き続けるためのコツを紹介
夜勤は昼夜が逆転している特殊な働き方なので心身に悪影響を及ぼす可能性があります。健康を維持するためにはどのような点に気を付ければいいのでしょうか。
夜勤明けの過ごし方
人間の体には体内時計が備わっています。その体内時計は太陽の光を浴びることで調整されるわけですが、勤務が終了する頃にはすでに太陽が昇っている時間帯です。いくらガードしても太陽の光をまったく浴びずに帰宅することは無理でしょう。そのため、夜勤明けは眠ろうと思って帰宅しても目が冴えてしまってなかなか寝付けないこともあります。夜勤の疲労を回復するためにも睡眠はしっかりとりたいところですが、そのような状態ではゆっくり休むこともできません。なかなか寝付けない時は眠ろうと頑張るのではなく食事とお風呂のタイミングを調整して眠気が訪れるように工夫してみましょう。
まずは食事の量ですが、満腹や空腹だと意識がそちらに向いてしまうため眠気も覚めてしまいます。休憩時間にさっと食べて帰宅してからは食べない、帰宅後の食事は軽くお腹に入れるだけに留めておく、など自分なりに食べる時間や量を調整してみましょう。
次はお風呂の時間についてです。帰宅したらゆっくりお風呂に浸かって疲れを癒している人もいることでしょう。しかし、夜勤から帰宅して睡眠をとらずにお風呂に入ると逆に興奮して寝付けない場合もあります。眠たいのに眠れないと気ばかりが焦ってしまい、リラックスすることはできません。ゆっくりお風呂に入りたい気持ちもわかりますが、夜勤明けはお風呂にさっと浸かるかシャワーするだけに留めておきましょう。
ポイントは仮眠のとり方
体に備わっている体内時計は夜になると眠くなり、朝になると目が覚めるようになっています。夜勤の場合はこれとは真逆の生活になります。夜勤に合わせて体内時計も昼夜逆転させるなら3週間以上その生活を続けなければなりません。しかし、週に1~2回の夜勤では体内時計を変えることはできないでしょう。体内時計に逆らって夜勤を続けることになるため、心身に大きな負担がかかってしまいます。そうならないためにも普段から健康に気を付けるように意識しておきましょう。
昼夜が逆転するからと夜勤の前日にたっぷりと寝だめをしている人もいますが、それはむしろ生活リズムを崩してしまうだけです。いつも通りの時間に起きて出勤する前に少し仮眠をとるようにしましょう。また、睡眠による疲労回復効果は日中よりも夜間のほうが高いと言われていますので、休憩時間中に10分でもいいので仮眠をとるように心掛けてください。仮眠がとれたなら夜勤後はそこまでたくさん睡眠をとらなくても大丈夫です。午前中は眠り、午後は起きて活動したほうが生活リズムも崩れにくくなります。疲労も最小限で抑えられるでしょう。